メンテナンス

こんにちは。札幌市中央区の電車通り歯科医院、院長の細野です。

夏至も過ぎ、一日の明るい時間が少しずつ短くなってきました。早いものでもう9月。今年も残り4カ月ですね。

食欲の秋到来。ですが、歯磨きを怠ると口腔内に汚れが蓄積し、歯がヌルヌルしたり、口臭が強くなったりしますが、これはお口の中で細菌が繁殖したことによるものです。

これはもちろん義歯についた汚れでも同じことが起こります。

～義歯のお手入れの時にはこんなことに注意してください～

① 必ず外して洗う

部分義歯の場合はクラスプ（歯にかけるための金具）がついている所についた汚れもしっかりおとしましょう。

②義歯専用も含め、ブラシでは磨かない

歯ブラシ、義歯専用ブラシ(名前だけで毛の質は歯ブラシと類似)を使用すると目に見えない傷がつき、その中に細菌が入りこんでしまいます。

歯磨き粉の使用はもっての他で絶対にいけません。

③ 歯科医院専売の義歯洗浄剤を使用する

まずは流水で汚れを洗い流し、磨きたいのなら、義歯専用のムース状の洗剤で指洗いで十分です。

一日１回(理想は3回)は義歯用の洗浄剤で洗浄しましょう。

洗浄と除菌を確実に行なってくれます。

市販のポ＊リデ＊ト等の洗浄剤もどきは使用をお勧めしません。

誰でも買える風邪薬は誰が服用しても害はないが、効果もないのと同じ理由です。

④ 変形や破損、紛失に注意！

強い力で磨いたり、熱いお湯（60℃以上は厳禁）につけたりすると、変形や破損の原因となります。

また、落下や排水溝へ流してしまうなどの事故を防ぐために、洗面器などの上でお手入れをしましょう。

⑤ 夜は外し、保管は水中で

夜は歯茎を休めるために義歯は外して就寝しましょう。
義歯は乾燥するとヒビが入ったりしますので、必ず水中で保管してください。

文章にすると面倒に見えますが、実は簡単なことばかりです。

少しでも快適に義歯を使用するためにぜひ覚えておいてください。

また、忘れないでいただきたいのは、ご自身のお口の中のケアをすることも大切だということです。

歯が少なかったり、全く歯がなくても、お口の中の衛生を保つことはお口の中だけでなく、全身の健康のためにもとても重要です。

たとえ1本でもその歯を大切にし、お口の粘膜や歯茎、舌なども優しくケアしてあげてください。