2025年 2月 の投稿一覧

舌をよく見てみましょう

札幌市中央区の電車通り歯科医院、院長の細野です。

こんにちは。2月後半から、帳尻合わせのドカ雪が降り少雪が嘘のような状態の札幌。3月はどうなるのか?心配な今日この頃。この豆知識も今回で一度中断とさせていただきます。降雪は中断とはならないのだろうな!

みなさんはご自分の舌をよく見てみたことはありますか?
正常な舌は次のようなものです。

・淡い紅色
・うっすらと白い苔がある
・潤いがある
・ふっくらとして舌全体が前歯の裏に収まる大きさ

もし、次のような様子が見られたら要注意です。

①白いものが付着している

お口の中に普段からいるカンジダ菌が、薬や病気、免疫力の低下、唾液量の減少などの影響で異常に繁殖した状態です。舌だけでなく、口腔内に点状、線状のものが付着します。拭い取ることができますが、粘膜は赤く、痛みを伴います。

②まだら模様

舌の表面にクレーターのように模様が現れた状態。多くは幼児に見られます。ビタミンB不足やアレルギー、ストレスなどからくると言われていますが原因は不明です。特に痛みなどの害もなく、治療方法もないため、自然に治るのを待ちます。

③ひび割れている

病気ではなく、先天性のものがほとんどですが、水分不足やドライマウスなどで起きることもあります。急にひび割れた、急激な唾液量減少、痛みがある等がみられる場合は注意が必要です。

その他にもこのような症状がみられることがあります。
・舌のふちがデコボコしている
・赤みが強い
・紫色になっている
・舌苔が黒い、黄色い

舌は身体の状態をよく表すと言われます。毎日の歯磨きのついでに舌を見てみましょう。
表面だけではなく、舌の裏側も見るようにしてください。痛みが伴わないものでも重大な病気が隠れていることがありますので、上に挙げている症状以外でも気になることがありましたら自己判断せず、歯科を受診してください。

3月の医院からのお知らせ

札幌市中央区の電車通り歯科医院です。

3月1日(土)~3月25日(火)までカレンダー通りの通常診療となります。

ただし、3月5日(水)は院長の所用のため、診療時間を5時から8時30分とさせていただきます。職員は院内に詰めておりますので、電話等の連絡は可能となります。

3月26日(水)から、病院の移転をするため、電車通り歯科医院をこの都度、閉める事となりました。そのためしばらくの休診状態となります。

急遽の決定で移転先などお知らせできない状態ですが、残り1か月をきっちりと治療に専念してゆっくりと次の事は考えていこうと思っています。

3月のお知らせ

この度、3月25日(火)を最終日として電車通り歯科医院を閉める事となりました。以前、お知らせに載せたかと思いますがテナントのオーナーさんが亡くなってモヤモヤしていたのですが、新年明けに建物のトラブルが発生していよいよ、管理や応急処置等の対応に現地で続けるのは無理だと決定的になりました。

平成16年からスタートして長い間、かかりつけ医として通院して下さった患者さん、良い人ばかりが残ってくださり、病院にとって最高の宝物のように思えます。(物に例えてはいけないのかもしれません)
病院も永遠ではありませんので、今回が一区切りと決断に至りました事、どうかご容赦ください。

院長はじめ、職員もまだまだ元気ですので、このまま引退という訳ではありません。新たな未来が決まりましたら、ご連絡させていただきますので、お嫌でなければ、再会できる事を願って止みません。

本当に長い間、ありがとうございました。お世話になった患者さん、業者さんに院長、職員深く御礼申し上げます。

細菌とウイルスの違いと感染症予防

札幌市中央区の電車通り歯科医院、院長の細野です。

こんにちは。昨年末からインフルエンザが猛威を振るっています。

冬はさまざまな感染症が流行る季節ですが、「感染症」といっても、原因が「細菌」や「ウイルス」によるものがあります。何となくは知っていてもどのような違いがあるのかよくわからない方が多いと思います。

◆「細菌」…抗生剤が効く

地球上で数千種類確認されている単細胞生物です。栄養源があれば自分と同じ細菌を増殖させて増えていきます。人間や動物の体でも皮膚や気道、口腔内、尿路、消化管等、体内外にも存在しており、多くの場合は特に何の害を起こすこともありません。

ですが、病気を引き起こすいわゆる「病原菌」になるものもあります。細菌が原因の病気で一般的に知られるものとしては

・食中毒 ・結核 ・肺炎 ・膀胱炎 ・破傷風 ・百日咳 ・梅毒 ・腸チフス 等

があります。

◆「ウイルス」…抗生剤は効かない。抗ウイルス剤はまだ少数

細菌よりもさらに小さく、自分で細胞を持たないため、体内に入ると、他の細胞の中に入り込んでその中で自分のコピーを作って増えていきます。ウイルスが原因の病気で一般的に知られるものとしては

・インフルエンザ ・新型コロナウイルス感染症 ・ノロウイルス感染症 ・ヘルペス
・はしか ・風疹 ・水ぼうそう ・おたふくかぜ ・肝炎 等

があります。

むし歯や歯周病は細菌によるものです。お口の中がヌルヌルした感じになることがありますが、これはバイオフィルムと呼ばれ、細菌ががっちりスクラムを組んだ状態で、その内側でむし歯や歯周病などの病原菌を増殖させてしまいます。

特に歯周病菌が炎症を起こした歯肉から血管内に入ってしまうと糖尿病や心筋梗塞、脳梗塞など、全身のさまざまな病気のリスクが高まります。

バイオフィルムは日常の歯磨きでは取り除くことができませんので、歯科で専用の器機を使ってバイオフィルムを取り除く処置(PMTC)を定期的に受けることが大切です。

 

インフルエンザや新型コロナウイルスなど、感染症予防の基本は「手洗い」「マスク着用」「咳エチケット」です。新型コロナウイルス感染症の流行期に取り組んでいたことを今一度確認して、感染症から自分や周囲の人を守りましょう。お部屋のこまめな換気や加湿も大切です。

出典:国民の皆さまへ |厚生労働省