こんにちは。札幌市中央区の電車通り歯科医院、 院長の細野です。
札幌でも暑い日が続いておりましたが、いかがお過ごしだったでしょうか
昔は「朝の涼しいうちに夏休みの宿題を済ませましょう」と言われたものですが、朝から一日中暑い今、子供たちは先生になんと言われているのでしょうか?
朝、晩は大分、涼しくなり、寝苦しさはなくなりましたが、うまく体調管理をしていきましょう。
さて、短い夏休みとなった今年は夏の宿題の定番「自由研究」もなくなった、という話も聞きます。そこで今回は子供たちの代わりに少し自由研究っぽい話題を。
私たちが毎日せっせと手入れをし、大切にしている「歯」。
その歯を縄文時代の人々はどのように扱っていたのでしょうか?ちょっと調べてみました。
縄文時代の人々は、歯並びは良かったものの、色々な作業をする際に歯を道具としても使っていたのでかみ合わせ部分の摩耗が激しかったようです。それならば歯が鍛えられてむし歯なんてなさそうですが、イモや栗などの糖質を含む食事を行っていたこともあり、以外とむし歯発生率は高かったようです。
また、人生の節目節目に儀式的な意味合いで健康な歯をわざわざ抜いてしまったり、前歯をフォークのようにギザギザに削ったりしていました(叉状研歯)。
古代の道具で麻酔もなく抜いたり削ったりするのですから、かなり痛みを伴ったことでしょうね。
ちなみに日本の縄文時代と同じ頃の文明であるバビロン第一王朝(現在のイラク。「目には目を」で知られるハンムラビ法典を発布した)では歯と歯の隙間に入りこんだものを小枝などで取り除いたり、麻の繊維を指に巻いて歯の清掃を行ったりしていました。
縄文人よりもずいぶん歯を大切にしていたようですが、それでもやはりむし歯には悩まされていました。
人類にとってむし歯とは、古代~現代、そしてこれからも続く、永遠のテーマなのですね。